40代で転職して悲惨だった物語の第6話です。
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転職活動のドツボにハマってしまっていた僕。
ハローワークに何度通ったことでしょう。
真夏の転職活動だったので涼みに行く目的もありました。
というのも、無職でお金が無いので、家にいる時はできるだけクーラーを掛けずに過ごしていました。
ちょうどその年は非常に稀な猛暑の夏でした。
アイスノンを身体に貼り付けてみたり、しょっちゅう顔を洗ったりして紛らわせていましたが
ハローワークのパソコンの部屋で求人検索している時が一番涼しかったです。
今思えば、あのパソコンの部屋があんなに混んでいたのは、僕と同じで涼みに来ていた人がたくさんいたから、かもしれませんね。
ハローワーク職員が見覚えのある女性だった
ちょうどこの年の転職活動を始めた時、ハローワークに一番始めの受付をする際、受付に見覚えのある顔の女性がいました。
その時はかなり焦っていたので、あまり深く考えずにやり過ごしていましたが
ちょくちょくハローワークに行くたびに顔を合わせるので「はて?誰だったかな?」と
遠くから彼女の顔を眺めながら思い出してみました。
…あっ!
そうだ!20歳の頃にコンビニでバイトしていた時に一緒に働いていた人だ!
そうです、僕の底辺物語に出てくるフリーター時代のコンビニです。
▼フリーターで働いていたコンビニでの底辺物語▼
喉に引っかかった小骨が取れたようなスッキリした気持ちになると同時に
あの頃の記憶がだんだんと蘇ってきました。
「たしか、名前はY田さんだったよな」
ハローワークの制服に付いている彼女のネームを見るとたしかにY田と書いてあります。
あれから25年も経過しているけどぜんぜん変わらない印象です。
たしか、僕より年齢が1つ上だったので当時47歳のはずです。
その年齢にも関わらずまだ20代の時のままに見えました。
仲間と一緒に飲みに行ったりして多少は喋ったこともありましたが、
苗字が変わってないということは独身?指輪もしてないようだし…
そんなことを想像しながら、しばらく思い出に浸っていました。
でも、思い出したからといって、とても言い出す気にはなれません。
なんたって僕は、46歳にして無職ですから(笑)
でも、僕の名前もわかっているはずなので
ひょっとしたら彼女も僕と同じで気づかない振りをしているだけかもしれません。
もうここまで来たなら、このまま知らないで過ごそう、そう考えて喋ることは止めました。
ハローワークで応募する前にかならず聞くべき事
そんな事もありながら、ハローワークに通う日々を過ごしながら
気になった求人があったらハローワーク職員に詳しい内容を聞いて、条件が合えば応募するようにしていました。
その職員に内容を聞く際には、その求人が『いままでどれくらいの期間ハローワークに掲載されていたか』、『今までに応募した人数』、『合格した人数』、『不合格だった人の理由』を聞くようにしていました。
これはどこのハローワークでもやってくれるかどうかはわかりませんが
僕の通っていたハローワークでは、求職者が聞けば教えてくれるようになっていました。
特に要注意なのは、『ハローワークに掲載されていた期間』が長くて、
『合格した人数』が何人もいる場合です。
これは入社した人が直ぐに辞めてしまった可能性が高く、ブラック企業の疑いがあります。
中には何年もずっとハローワークに掲載している会社もあるので、そういう会社は要注意です。
この情報は非常に有益なので、応募しようか迷っているような時は聞いて、参考にしてみるのも良いと思います。
そして求人票の中で良さそうなものを発見。
給料の基本給の幅が16万~25万(たしかこれくらいだったと思います)となっていて
さらに複数の手当が付く、自動車メーカーのスズキの下請けの会社に応募することにしました。
結論から言うと、この会社に入社することになるんですが、たった10日間で辞めてしまいます。
そして、ハローワークの職員に教えてもらった情報では
『ハローワークに掲載されていた期間』が長くて、『合格した人数』が何人もいました。
つまり典型的なヤバい会社だったのです!
このスズキの下請けの会社へ面接に行くところは次回のストーリーでお届けします。
ストーリー【その7】へ続きます。
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