僕が大型トラック運転手をしていた時の給料計算の方法について解説します。
全従業員100人クラスの中堅運送会社に転職して、たった4ヶ月で退職してしまった会社です。
トラック運転手の給料は走行距離に応じた歩合制になっている会社がほとんどで、実際に給料明細を見ながら給料の計算をしてみたいと思います。
現在は昔のように寝ずに走るということは、弱小運送会社以外のまともな会社ではほとんどありません。
しかし、そもそも長時間労働の基準が馬鹿高いので、一日13時間から14時間拘束されるトラック運転手の仕事は僕には合いませんでした。
トラック運転手の給料明細|1日の走行距離400kmくらい
以前の記事でも紹介しましたが僕が大型トラックドライバーとして独り立ちしてからもらった給料明細です。
慣れてくればだいたいこれくらいの給料が稼げるようになります。
1日の走行距離はほんとバラバラですが平均すると400kmから500kmくらいになります。
午前と午後に片道100kmちょっとのお客さんを往復する感じです。
少ない日では1往復で200km位の日もあれば、500kmオーバーの日もあります。
荷積みと荷下ろしで1時間づつ、1日の拘束時間が13時間から14時間くらいなので
そのうち4時間くらいが荷積み荷下ろし、それ以外が運転ということになります。
泊まりが無い運行で、毎日遅くなりますが家には帰れます。
トラック運転手の給料計算|最低賃金の基本給+走行距離の歩合制+残業時間
それでは僕が働いていた会社の給料の計算方法を解説します。
この会社の給料は
基本給+走行距離の歩合制+運行回数+残業時間+手当
から構成されています。
基本給
基本給はほぼ最低賃金の水準に抑えられています。
これはボーナスや残業時間の計算の元になる数字なので低ければ低いほど会社側が有利になるからです。
長年勤めていても基本給の上がり幅はほとんど無くて、入ったばかりの新人と10年、20年クラスのベテランもほぼ同じくらいの基本給になっています。
僕の場合は15.2万円でこの額がスタート地点です。
走行距離の歩合制
給料明細の『距離手当』というのがこの走行距離の歩合制にあたります。
1km=10円で計算されています。
この給料明細では59000円付いているので、月当たりの走行距離は5900km走ったということです。
僕はまだ新人なので少ないですが、ほかの人は8000kmくらいだったと思います。
運行回数
荷物を積んで降ろす、これで1運行となります。
僕の場合はほとんど1日2運行やっていました。
給料明細の回数手当というのがこれに当たります。
たしか1運行あたり1000円の手当額だったと思います。
この月は42運行で42000円の手当が付いています。
残業時間
中堅クラスのこの会社は残業時間に関してはしっかりと付けてくれてました。
会社にあるタイムカードではなく、運行履歴を記録するドライブレコーダーでの時間管理になりますが
しっかりと残業代は30分刻みで付いていました。
しかし、基本給が激安なので残業をやっても時間あたり1300円です。
この月は65時間の残業、残業手当で84000円付いています。
各種手当
各種手当も比較的規模の大きな会社だったので資格手当等が付いていました。
トラック運転手の手取り40万円の生活とは
上記のような給料の計算方法なので、結局どれだけ走ったか、というのが給料額を決定する大きなポイントになります。
より遠くのお客さんに配達すると
走行距離の歩合と残業時間が増えます。
休出などしてより多くの回数を運行すると
走行距離+残業時間+運行回数が増えて給料に加算されます。
逆に、それらが少なくなるとどんどん給料が基本給に近づいて少なくなるというわけです。
新人の僕が独り立ちして初めてもらった給料が上記の給料明細になります。
総支給で36.1万円、手取り額で33.4万円
おそらく慣れれば、手取りで40万円も夢では無いと思います。
しかしながら手取り40万円の生活となると
朝5時から夜の20時までの拘束時間で休みが週に1日のみ、
1ヶ月に1度くらいは土日の二連休が取れる、そんな生活になると思います。
15年前の昔ならこの生活でも普通にあったと思いますが
現在ではこんな生活をしているのはトラックドライバーだけではないでしょうか!?
正直、いくら手取り40万円もらってもこんな生活はしたくありません。
まとめ
今回は大型トラックドライバーの給料の計算方法について解説しました。
よく言われるトラック運転手の給料は走った距離が多ければ稼げるというのが良くわかったと思います。
この給料額はトラック運転手の中でも良い方だと思います。
会社の規模がそれなりに大きいし、関連企業のグループ会社として運送会社があるという事情から
それなりに給料体制もしっかりしているからです。
いろんな記事でも言っていますが、やはり大企業に入社するのがベストですし
大企業が無理だったら、より大手の会社に入るようにしたほうが、確率的に成功に近づくと思います。
トラック運転手になろうとする人の参考になれば、と思います。
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