従業員5名の零細企業の建材会社に転職しましたが4ヶ月で辞めました。
少ない従業員の零細企業はアットホームで暖かいイメージだったけど
実際に働いてみてその幻想は打ち砕かれました。
45歳で住宅建材の配送をやるにはけっこうキツい!
重いものを運んだり大工にペコペコしたり
住宅建材の仕事内容はかなりの重労働です。
そんな建材会社をたった4ヶ月で辞めた苦い経験を
面接から入社、先輩社員とのやり取り、建材会社の仕事内容
そして零細企業特有のルール無き労働条件、給料明細などを
僕の経験を元にまとめてみたいと思います。
建材会社に就職を考えている人や
零細企業に転職しようかな、と思っている人など
失敗をしないように僕の経験を活かしてもらいたいです。
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零細企業(従業員5名)の建材会社に転職
40代半ばにして自動車工場やトラックドライバーなど職を転々としてきた僕は
給料が安くてもアットホームな零細企業ならほのぼのと仕事ができるんじゃないか?
と、淡い思いを抱いて従業員が少ないところをいろいろと探していました。
その中でも住宅建材の配送と営業という仕事が目にとまり
「建材でも配達しながら上手にサボって楽しく仕事をしよう!」
とイメージ先行(笑)で面接を受けることにしました。
その建材会社の社長さんは40代前半で、話もしやすく
会社や仕事の説明もしっかりしてくれました。
給料こそ多くは無いですがアットホームで、従業員もみんな比較的若く
「これなら皆でワイワイ言いながら楽しく仕事ができる!?」
とアットホームな零細企業に就職することに決めました。
実はこの時、大型タンクローリーの仕事で入社3ヶ月でいじめに合い
退職する予定の時期でした。
そういった都合もあり、若干決断が早すぎた感は否めませんが
面接⇒合格⇒即入社
という流れに身を任せていました。
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建材会社の配達と営業の仕事内容
建材会社の仕事の内容は地元の工務店の住宅建設現場に御用聞きに伺い
注文を受けた建材を自分で配達するという仕事でした。
トラックは2tを使用して片道1時間くらいの現場を1日数件回るというルーティーンワークです。
一般住宅建材なので比較的重い物は少なく
床材や石膏ボードなどちょっと重いものがある程度でした。
しかし、この業界に入って初めてわかったことなんですが
この住宅業界は大工が絶対的な権力を持っていて
現場では大工に絶対服従、職人気質の大工に顎で使われるのが建材屋でした。
一般住宅の現場は3ヶ月から半年のスパンで工事着工から完成まで流れていきます。
現場が数ヶ月ごとに次々変わるという点はすごく楽しくやりがいのある仕事でしたが
大工に完全服従するという意味のない”しきたり”には嫌になっていました。
零細企業への転職は失敗
そして、仕事内容以上にカルチャーショックを受けたのが零細企業の従業員と独自ルールです。
まず、かなり個性的なメンバーに驚きました。
少人数でアットホーム・・
メンバー全員が良い人ならばそういった風にもなるかもしれませんが
零細企業に入社するメンバーは、今思えば個性的すぎる人ばかりです。
入って初日に教育係として僕とお客さん周りに同行したのがAさん。
Aさんの第一声が
「説明は1度しかしませんから!」
いきなりこれです^^;
仕事は盗んで覚えるもの、という考えがあるようで
最低限の説明はするけど、あとは自分で覚えて考えろ
というのがAさんの思っている教育のようです。
そしてもう一人の同僚となったBさん
彼も個性的で、はっきり言って仕事は全くダメ
社長にも怒られてばかりのダメキャラなんですが
新人の僕の前では先輩ズラするという・・。
この二人に囲まれてロクに仕事を教わることができませんでした。
そして零細企業の独自ルールとは
有給休暇というものは存在しない
どうやら有給休暇という制度が無いことが判明しました(笑)
Bさんに有給休暇の事を普通に聞いてみたら「有給なんて無いんじゃないですか」と他人事のように話していました。
どうやらマジで無いようでどうしても休みたい時や病気の時は休むようですがカウントはしてないようです。
残業というものは存在しない
給料をもらって初めて気づきましたが、残業代という項目はありませんでした(笑)
それらしき能力給という手当はついているんですが毎月定額です。
しかしながら朝は始業時間より30分早く出社を強要し、
17時の終業時間から1時間は居残りを強要させられました。
1日トータルで1.5時間は残業をした計算になりますが
当然加算されていませんでした。
社長が松下幸之助信者
そして、ボディーブローのようにじわじわ効いてくるのがコレ
どうやら社長は松下幸之助の信者のようで、会社の本棚には松下幸之助の書籍がびっしり!
毎朝朝礼でわけわからん儀式のようなものを社員全員(5人しかいないけど)でグループワークをやります。
良い人間になろう!的なキモい内容で
やっていると鳥肌がゾワゾワと湧いてきます。
朝礼の最後に社長の一言で締めて全員で拍手!みたいな(笑)
コレ毎朝やっているとうんざりしてきます。
やっている社長以外の社員の目が死んでます^^;
こういった事から社長が社員に求めている社員像というものが鮮明になってきて
僕はそれにはなれないと思いました。
結局、最後はちょっとした事で社長と口論になり
次の日に辞めると伝えました。
結局、トータルでちょうど4ヶ月間の仕事経験となりました。
給料が安くてもアットホームに気楽に、と考えた僕と
感謝の気持ちを常に持って厳密な仕事内容を、
と考えた社長の期待の相違で退職することになりました。
建材会社の給料
この給料を見ればこの仕事に未練は無いとわかるかもしれません(笑)
基本給と能力給のそれぞれの金額がかなり細かい数字になっていますが
それがどうしてなのかわかりません。
残業時間数はカウントしてませんのでほぼ毎月この金額が振込まれることになります。
おそらく2年目くらいから住民税も引かれてくるので
手取り18万円の仕事というわけになります。
朝7:30~夕方18:00までの勤務で隔週で週休2日、
年間休日105日くらいの休みはあります。
ボーナスはもらう前に辞めてしまいましたが
Bさんにちょろっと聞いた話だと1ヶ月分くらいは出るそうです。
ということは、年収で320万円
最底辺ではないものの、正社員でこの金額はかなり低い!
建材会社の将来性
実際に建材会社に働いてみて、
住宅建材を扱う会社の将来性はあまり良いと言えません。
扱う建材はどこの会社も同じメーカーの同じ商品なんで
結局価格競争になってしまい安売り合戦となります。
利益も薄くなりがちな商売なんです。
そのしわ寄せは末端社員である配送や営業への圧力となって降りかかってきます。
そもそも家を建てる数も年々減ってきているし
実は住宅建材を扱う、問屋のような会社って
ぶっちゃけ無くても家は建てることができます。
メーカーからの配送がシステム化されていけば
最終的に無くなる業種だと感じました。
まとめ
従業員数5人の零細企業の建材会社にたった4ヶ月ですが就職して
働いてみたんですが、早めに辞めて正解でした。
零細企業はアットホームという幻想に惑わされて就職してしまいましたが
自分に合った雰囲気の会社ならば良いけど
肌に合わない零細企業ほど苦痛に感じる職場はありません。
悪いところばかり目立った零細企業の建材会社ですが
住宅好きの人には興味を持って働くことができるし
規模こそ縮小していくかもしれませんが
人間の居住に関する商売なので無くなることはありません。
その辺を理解して転職するのでしたら良いかもしれませんね。
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