中小企業の末期症状のリアル!倒産する前兆に従業員が感じたこととは!?

時事ネタ

今回は中小企業の末期症状のリアルとして、僕が倒産する会社に在籍していた時の体験談を語って見たいと思います。

新型コロナの流行により世の中全体が不景気に突入して行ってます。
おそらくリーマンショックの時のように次々に倒産する会社が出てくると予想されます。

僕が20代だった時に働いていた会社が倒産しました。
詳しく言うと不渡りを出したわけではなく、会社を整理して自主廃業という方法で幕を閉じました。

僕は沈みゆく前に逃げ出してしまいましたが、僕が辞めた半年後に倒産してしまいました。

倒産する会社に前兆として起きた出来事を、当時を思い起こしながら考えてみたいと思います。
潰れる会社の特徴や雰囲気、倒産直前の末期症状など
今思えば「あれが前兆だったな・・・」ということが多数あります。

倒産寸前の会社に勤めている場合の対処方法なども考えてみたいと思います。

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倒産の前兆|中小企業(染色工場)で働いていた僕

倒産の前兆|中小企業(染色工場)で働いていた僕

僕は27歳の時に染色工場で働いていました。
当時、ユニクロの売り上げが飛躍的に伸びていた時期で、中国に染色工場をバンバン建てて日本から工場を移転している時期でした。
日本にとって染色工場は完全に斜陽産業だったわけです。

それでも、僕が入社したときは8-20時、20-8時の2交代で機械のオペレーターは夜勤と残業でバンバンに稼げていました。
世の中も売り手市場で就職に困ることはありませんでした。

僕が入った時は、まだまだ忙しく活気のある工場でしたが、次第に生産が落ちてきて工場内で動いている機械が止まるようになってきました。

そんなちょっとヒマになりかけた頃に、生地に独自の風合いを出す機械をけっこう高い値段で購入しました。
今思えば、ワンチャン一発逆転を狙って設備投入したんだと思いますが
これが裏目に出て、この頃からさらに状況が悪い方向に向かっていきます。

まず、半年か1年くらいの短期間に工場長が3回も変わりました。
Aさんという生え抜きの工場長から、社外から呼ばれたやり手のBさんに、
Bさんは元いる社員に受け入れられずに直ぐに会社を去って、代打でCさんに変わり
Cさんは技術畑の人なので工場長としては全く使い物にならずに、またAさんに逆戻り・・・。

まるでコントを見ているような人事劇にわれわれ一般社員は笑って見てました^^

続いて訪れたトラブルが、会社の経理を昔からやっていた会社役員の経理部長が会社を去ります。
今思えば、これが完全に倒産の前兆の決めてでしょう(笑)
僕を含め、一般社員には重大さがわかっていませんでしたが、これを見て、総務の係長や課長クラスが後を追うように辞めていきました。

もうこの頃は、一般社員にも不穏な空気が流れていて
勘の鋭い人は辞めて転職していきました。

この時、僕も会社を去ることになります。

倒産寸前の会社の雰囲気

倒産寸前の会社の雰囲気

僕が辞めた時は倒産する半年前です。
その時の会社の雰囲気は、一般社員の間ではいたって普通でした。

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むしろ自虐的に「ダメだねーうちの会社は…」とか、「倒産するかもしれないね…アハハ」とまるで他人事で会話をしていたのを覚えています。
僕のように末端の社員は高給取りの幹部連中ではないのでどの会社で働いても同じ。
この会社が倒産したとしても転職すればいいや…そんな感じだったと思います。

特に20代から35歳くらいまでの若い人は、ポロポロ辞めていく人間の送別会でドンチャン騒ぎをするくらい余裕がありました。

意外だと思ったのはそんなどん底をフラフラしていた会社でしたが倒産するその年まで、ちゃんと大卒の新入社員を受け入れていた点です。
まあ、入社してしまった大卒君はせっかくの新卒の手形をもったいないことしたと思いますが…。

ただ、僕が入社した時には30人以上いた外国人の派遣労働者は、しだいに減っていき、倒産するときは0になっていたそうです。

しかし、今思えば
営業部と総務部、そして課長クラスの上役の人々は表情が非常に険しかったです。
もう会社が倒産するのを薄々知っていたかもしれません。

当時は、この会社が倒産しても直ぐに転職できる世の中の景気だったので
現在と比較することはできないかもしれませんね。

後日談になりますが、この染工工場は地元の工業地帯にあったので、
この工場が倒産した時には周辺の工場が積極的に受け入れをしてくれたおかげで、
倒産後の就職先には困らなかったそうです。

結局…倒産するまで残っていた人間の方が、良い就職先に行き着きたという結果になりました。

潰れる会社の社長の特徴

潰れる会社の社長の特徴

よくよく考えると、そもそも社長が能無しだったのかもしれません(笑)

当時の社長は一般社員とは口も聞かずに社長室から命令だけを部下に伝えていました。
僕も社長と喋った記憶は入社する時くらいしか思い出せません。

社長がどういった考えで、どういった情熱があるのか全く見えてきませんでした。

課長や部長連中は社長のことを恐れていたので
イメージ的には北朝鮮のような雰囲気です。

会社が倒産寸前だと気づいたら

会社が倒産寸前だと気づいたら

僕は会社が倒産する前に逃げ出してしまいましたが
今思えば倒産する最後まで会社にいるのもアリだな、と思えるようになりました。

倒産した会社にいるメリットとして
・失業保険がすぐもらえて、長くもらえる。
・再就職の際に、転職者よりは有利。
・話のネタになる(笑)
というような事が考えられます。

まず、失業保険のメリットは、
年齢や収入にもよりますが、30日間の待機日数が無くなり、受給期間が90日から180日に増えるくらいです。

再就職の際は、倒産した会社の従業員の方が何かと有利になりそうです。
まず、面接の時に非常に話がしやすいと思います。
辞めた理由とか余分なことは聞かれないですから。

そして、やっぱり、倒産なんてなかなか体験することができないですよね?
こんな話のネタは人生でもなかなかチャンスが無いと思います。
話のネタのために倒産を体験してみるのもアリだと思います(笑)

まとめ

もう20年以上も前の事を思い出しながらまとめてみました。
今思えば、あの会社で貴重な体験をできたとプラスに捉えることができます。

これからは非常に多くの人がこのような体験をするかもしれません。
しかし、10年後や20年後に笑って話せるネタが出来ると思えば少しは気が楽になるのではないでしょうか?

新型コロナショックの不況がどのような感じになるのか、まだわかりませんが
恐れることは無いと思います。

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