スクラップ(鉄くず)の収集運搬の仕事に転職して3日で退職した話をしたいと思います。
以前働いていたバキュームカーの仕事と同類の産業廃棄物の収集運搬の仕事です。
産業廃棄物の処理業者の離職率は高めです。
その理由がわかったのがこの職場を実際に体験したからです。
産業廃棄物業界には闇の部分があります。
40代で転職するには給料もそこそこで仕事も細かいことを言われない産廃業界はおすすめの業界ですが
この会社は続けることができませんでした。
その理由とスクラップ屋の仕事内容について語ってみたいと思います。
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スクラップ運搬の求人に応募
40代半ばになって転職を繰り返していた僕は
以前働いていた産廃業界の求人も視野に入れていた。
産廃業界は比較的求人が常に出ている印象がありますが
実際には良い産廃会社の求人は出ておらず
給料が低かったり、仕事がキツかったりする会社の求人は常に出ています。
そういった状況をわかっていたので
常に出ている粗悪な求人には目もくれていなかったんですが
たまたま出ていたけっこう給料が高いと評判だったスクラップ会社の求人を発見!
さっそく、その会社の評判をネットで調べると
二代目の社長の夜遊びのウワサが2ちゃんねるに出ているくらいで
仕事内容についての悪評はそれほど出ていませんでした。
たしか、その時の求人内容は
・月収25~35万円
・隔週で土日休み
・大型連休は1週間の休み
・普通免許でも応募可
こんな感じの内容でした。
僕は大型免許を持っていたので月収で30万円以上は狙えるかな・・と思い
その給料面の確認もしつつ面接を受けることにしました。
面接では主に世間話がほとんどで仕事の内容はあまりした記憶がありません。
やはり底辺界隈の求人の面接はざっくばらんな場合が多く
緊張もせずに普通に話をしたほうが良いと思います。
ここでも前職の退職理由については聞かれませんでした。
よくある根掘り葉掘り聞く、嫌味な質問は無く
基本、向こう側から入って欲しいオーラがビンビンと伝わってくる面接でした。
給料面で確認したところ、軽く濁(にご)されましたが
手取りで25万円くらいは最低もらえるという話でした。
(のちのち3日間働いていた時に他の社員から聞いた話でもそれは正しいと思います)
結局、社長との面接で意気投合したこともあり
ここに入社することを決定しました。
スクラップ屋の仕事内容
たった3日ですが鉄くず集めの仕事をした経験から
スクラップ屋の仕事内容を解説したいと思います。
僕が働いていた会社は、スクラップの収集運搬は主に4tトラックと10tトラックがあって
普通免許しか持っていない人は4tを
大型免許を持っている人は10tを乗っていました。
僕は大型免許を持っていたので10tに乗りましたが
基本、どちらもやる事はほぼ同じです。
朝、会社に到着するとその日の予定が張り出されています。
細かい仕事だと半日で3件、量が多いと1件
つまり1日で2件~6件くらいを回って鉄くずを回収します。
お客さんの会社に到着したら事務所に寄って産廃置き場にトラックを着けます。
リフトやクレーンなどで鉄くずをトラックに載せて終了。
会社に戻って鉄くずを降ろします。
スケール(はかり)はお客さんのところにある場合もあるし
会社に戻って量る場合もあります。
基本、この作業のみなので
荷物の積み下ろしとトラックの運転が仕事内容になります。
なんの知識も技術もいりません。
ただし、扱うものが鉄くずなので
気を付けないとマジで大きな怪我をしてしまうので
その点だけは慎重に作業をする必要があります。
特に会社での積み下ろし作業中の事故が非常に多いのがこの業界です。
鉄くずが危険なのは当然ですが、
周りにいる他の従業員もかなりキケンな奴も多いので
自分の身は自分で守る必要があります。
クレーンを振り回して頭を直撃したとか
鉄くずを持って、手をザックリ切ったとか
恐ろしい話が尽きません。
マジで気をつけてください!
スクラップ屋の年収
この仕事はたったの3日しかしてませんが
スクラップ屋の年収をおおよそ推測してみます。
僕がこの会社の面接で言われたのは
手取り25万円とボーナスが冬と夏で1ヶ月分づつということ。
つまり、だいたい月収30万円×12ヶ月、プラスボーナス30万円×2回
で年収420万円がスクラップ屋の見込みの年収になります。
8時-17時の定時上がりでこの金額なので
残業代がしっかり出るのならば
プラスアルファされます。
産業廃棄物の鉄くず収集運搬の仕事を辞めた理由
鉄くずの収集運搬トラックドライバーの仕事をたった3日で辞めた理由について話します。
隔週で週休2日、年収420万円以上、年に3回の長期連休あり
産廃業界ですが、そこそこの条件だったのに
なぜ3日で辞めてしまったのか?
この会社には目に見えないヒエラルキーが存在していました。
おそらく産廃業界の会社には特にこの現象が顕著に現れていると思いますが
さらに、超絶にヒエラルキーが存在していました!
まず、社長を含む経営者親族の数人が最上位階級に存在します。
その下に、ヤンキー上がりのオラオラ系の社員が位置します。
そして最下位におっさんやネクラな社員がひっそりと存在します。
経営者親族は現場系の仕事は一切せずに
男性は綺麗なスーツ、女性はドレスのようなお洋服を着て事務仕事をしています。
そしてヤンキー上がりのオラオラ系社員は
優先的に良い車両を使い、休憩所でも上座に鎮座して
工場内をトラックで移動する際も、オラオラと言わんばかりに優先的に道や場所を使います。
最下位層の社員達は汚い車両に乗ってキツイ仕事を回され
会社内でも発言権は低く、劣悪な環境の休憩所に回されます。
このような主に3階層にきれいに分かれていて
当然僕は最下位層の環境に追いやられました。
どの会社でもヒエラルキーはあると思いますが
この会社みたいにはっきりと分かれているのは珍しいと思います。
経営者層と上級社員とは会話すらなくみじめな思いをしました。
そして、スクラップ屋の制服はまるで囚人服のように見た目が悪く
鉄くずを触って真っ黒に汚くなります。
なんだか奴隷にされているような気分になって
結局、たった3日で辞める事を決意しました。
他のスクラップ会社はここまでヒドくはないと思いますが
経営者層と社員の間にはかなりの溝があるのは間違いないです。
特に金属の相場が上がったタイミングでかなり儲けているので
経営者層のお金持っている感はハンパないです^^;
やっていることも右から左に鉄くずを流すだけなので
ほとんどあぶく銭と同じ感覚なのか
派手にお金を使う経営者層が多いのです。
ということで、奴隷仕事は3日で辞めましたが
早く決断して良かったと思っています。
まとめ
僕がたった3日で辞めたスクラップ屋の仕事を話してみました。
産廃業界で働いた経験があったので
仕事内容的には想像した通りだったんですが
この会社の見えない階級制度に嫌気をさして退職しました。
産廃業界の会社の経営者層はどこも親族で固めて
会社の利益を彼らだけで分配しています。
もっと社員に見えない様にやれよ!って思ってしまいますが
彼らにはそれがわかんないんですかね!?
まあ、条件的にはスクラップ屋は悪くないと思いますよ。
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