底辺男の人生エピソード 超絶ブラック企業で生き残った勇者

超絶ブラック企業で生き残った勇者 エピソード

底辺男の人生エピソードの第11話目になります。

今回の舞台は1995年、96年くらいの年代の話です。
当時、僕は二十歳そこそこでお弁当の配達の仕事をしていました。

お弁当の配達の仕事は、朝6時ころに出勤して盛り付けからスタートして
9時くらいにハイエースにお弁当を詰め込み、工場やオフィス街の会社へ配達します。

午後は、食べ終わった容器を回収したり、食器を洗浄したりして一日が終わります。

当時、僕が担当していた配達ルートは街中のオフィス街です。
役所関係のオフィスや、○○証券などの事務所などへお弁当を配達していました。

街中ルートは事務系の職場が多いので、必然的に女性とよく接することができる人気の配達コースです。

そんな、街中のコースに1件だけ超怪しい会社がありました。
今回はその会社で出会った人物の底辺ストーリーをお届けします。

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ビジネス街に異様な空間を醸し出す超絶ブラック企業

ビジネス街に異様な空間を醸し出す超絶ブラック企業

ビジネス街にお弁当を配達する時は、車をビルの1階に停めて
台車にお弁当を積んで、1階から順番にエレベーターを使って配達しながら上がって行きます。

大体の会社は受付の女性に挨拶をして休憩所にお弁当を置いて出てきます。
休憩所へ行くまでにその職場を覗いたりすると、
だいたいどこの職場も静かで黙々と事務仕事をしている雰囲気です。

まあ、よくあるビジネス街のオフィスのイメージと同じですね。

そんな、僕が配達していた街中コースに異様な空間を醸し出す会社がありました。
お弁当を持って、入口を入って休憩室へ移動するまでに
だだっ広い部屋に机が何台も並べられていて、それぞれにスーツ姿の従業員が電話をしています。

「もしもし、▼▼さんのお宅ですか?▼▼□□さんはいらっしゃいますか?」
「こちらAB商事といいますが投資にご興味はお有りですか?」

こんな出だしで、テレアポをしている様子です。
さらに、耳を澄まして聞いていると・・

「最近、◎◎の相場が上がっているのを知っていますか?」
(ガチャっと向こうから電話が切られる)

「チッ!こいつガチャ切りしやがった!」
もう一度電話をかけ直して
「もしもし?何で電話切ったんですか?失礼じゃないですか?」
(シカトされると)
「もしもし?おい!なんか返事しろよ!?おい!」
(もうダメだとわかると、次の電話番号で再びテレアポ開始)

こんな感じでフロアにざっと30人くらいのテレアポ部隊が一斉に電話をかけまくっています。

毎日、このフロアを横切って休憩室にお弁当を配達しているんです。
最初、見たときはかなりビビりましたが、何日も見ているとだいたい様子がわかってきました。

テレアポで脈がありそうな相手が電話に出ると、机の下にもぐって詳細な説明をやりだします。
そんな様子を上司っぽい人が巡回してゲキを飛ばしています。

さらに、奥には個室が用意されていて、中からはよく怒号が飛び交っていました。
出てきた人を見てみると殴られたような顔をしている人も。
どうやら説教部屋のように問題のある社員を呼び出して叱っているようでした。

つまり、フロアではテレアポの声が飛び交い、笑って話している人もいれば
シカトされて怒って話している人や、机の下で長時間説得をしている人。
そして説教部屋では殴られながら怒られている人など、まさに異様な空間でした。

中学の底辺仲間が現わる!

中学の底辺仲間が現わる!

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そのAB商事では弁当代が振込みではなく現金払いでした。
ちょっと怪しい会社なので毎月集金するのが凄くイヤでした。

さすがに外部の僕には人当たり良く接してくれましたが
あの怒っている姿を目の前で見ているんですからね〜。

そんなある月に、集金を手渡ししてくれた人物をよく見ると、何処かで見た顔。
お互いに見つめ合って「あっ!」と言って、中学時代の同級生だということがわかりました。

高校は違うところに行ったので、会ったのは5年ぶりでした。
友人T君とはその後、飲みに行ってお互いの近況について語りました。

この久しぶりの出会いをきっかけにT君と僕はよく遊ぶようになっていきます。
その後、T君と僕はある一人の女性をきっかけに穴兄弟になってしまうんですが、またそれは別の機会に・・(笑)

で、T君に勤めている怪しい会社の事を根掘り葉掘り聞いてみたところ・・

会社は先物取引をお客さんに勧める仕事内容で、名簿を業者から購入してしらみつぶしに電話を掛けて
脈がありそうな見込み客を3人チームで訪問、あの手この手で丸め込んで先物取引をやらせるという内容でした。

最終的には、ほぼ全てのお客さんが大きなお金を失うというゴールが待ち受けているのを知りながら
徹底的に追い込むという、犯罪スレスレの集団のようです。

成績を出したヤツが昇進する完全な実力社会で、ダメなヤツは罵倒され、殴られ、でも辞めさせてくれず、惨めな末路が待っています。
僕が見た中ではストレスから円形脱毛症になっていた人もいました。

ブラック企業の中でも超絶ブラックな会社ということが判明しました。

その中で、T君はなんと!順調に昇進しているそうです。
中学の頃から、肝が据わっているというか、人の心を持っていないというか
まさに、騙して儲ける仕事にピッタリの性格(笑)

底辺男T君の末路

底辺男T君の末路

完全実力社会の超絶ブラック企業で水を得た魚のように大活躍を見せたT君。
その後、数年間はその会社でバリバリ働いていましたが、突然辞める事を決意します。

通常、AB商事は辞める人間も徹底的に追い込んで辞めさせないヤクザのような会社です。
しかし、並みの人間ではないT君はきっちり有給休暇を全て使って円満退社という離れ業をやり遂げます。

AB商事の上層部に、未だかつてこんな辞め方をした奴は居ない、と言わしめたほど特異な人間だったようです。
底辺を極めた男は、逆に凄いパワーを持っていることを証明しました。

その後、AB商事は勧誘の営業マンが殺害されるという事件も勃発し、
違法な営業行為が社会問題化して会社は消滅。
この事件の寸前で会社を去ったT君の嗅覚の良さにも驚かされました。

その後、水商売をやったり、自動車整備工場で働いたりと職を転々、
最終的に現在は足場屋(建設業)をやっています。

なんのオチも無い結果になってしまいましたが
超絶ブラック企業で生き残った勇者も、現在では単なる底辺労働者というわけです。

AB商事の被害者に合う

AB商事の被害者に合う

その後、何年か経った後、僕がプラスチック工場で勤めている時に雇った派遣社員の中に、AB商事の被害者がいました。
直接、T君のお客さんでは無いですが、AB商事の悪徳商法に引っかかり貯金を全て吸い取られた上に、土地まで持って行かれて家族離散、
地元を離れ、寮完備の派遣会社で働いていました。

さすがに友達がAB商事で働いていたなんて言えませんでしたが
直接、被害者に会って話を聞くと、複雑な気持ちになりました。
T君から聞いた、まったく同じやり口で騙されていたんです。

今後もこれと似たような手口が出てくると思いますが
結局のところ、甘い話、儲け話には乗らないというのが賢明な判断だと思います。

 

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