この記事では元産業廃棄物の収集運搬ドライバーの僕が
産廃業界に転職するのに必要な心構えについて話してみたいと思います。
産廃業界はいわば特殊な業界です。
働く前に想像していたものと、実際に働いてみるのとでは
だいぶ感じ方に差があります。
なので、産廃業界に転職を考えている人向けに
業界の秘密を暴露します。
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転職先に産業廃棄物業界を選んだ理由
僕は39歳から45歳までの間、産廃の収集運搬の仕事をやっていました。
なぜ産廃業界を転職先に選んだのか、
それは、他に行くところが無かったからです。
こんな事を言ってしまうと元も子も無いと言われてしまいますが
一昔前までは、「転職は35歳まで」というのが常識でした。
実際に年齢が35歳を超えるとなかなか良い転職先が見つからず
ハローワークなどでも年齢で足切りされていました。
なので、39歳の年齢では、産廃業界や介護、トラックドライバーなど
不人気業界にしか転職先が無かったのです。
で、僕の性格から介護の仕事はとても考えられなかったので
トラックドライバーか産廃で収集運搬の仕事をやるか
この二択しか考えられませんでした。
結局、深くは考えませんでしたが
トラックに乗るよりは産廃業界への就職を決意したというわけです。
産廃業界はなぜ常に人手不足なのか
僕が産廃の会社に就職した時も、この業界は常に人手不足な感じでした。
求人誌やハローワークにも求人が常に出ていました。
これは世の中の景気が良いと転職をしようとする人が
産廃以外の普通の仕事に就いてしまい産廃業界まで人が回ってきません。
そんな状況でも産廃業界の会社の従業員数がどんどん減っていきます。
なぜなら、この業界は年齢層が高いのでどんどん定年になって去っていってしまうからです。
つまり従業員の高齢化が人手不足の原因でもあるのです。
そして入ってくる転職者も40代以上の年齢の人が多いので
入社から定年までのサイクルが非常に短く
常にグルグルと人を入れていかないと人手不足になってしまいます。
20代で転職して産廃業界に入ってくる人はほとんどいなくて
30代でもかなり珍しく、ほとんどが40代以上の転職者です。
逆に言えば、若くして産廃業界に入ってきたならば
かなりの確率である程度のポジションまでやらせてもらえるんじゃないでしょうか。
廃棄物ドライバーへ転職
そんなこんなで産廃業界に転職した僕は
産業廃棄物の収集運搬業務をするドライバーの仕事に就くことになりました。
廃棄物ドライバーは非常に気楽です。
普通のトラックドライバーをしたことのある経験者ならわかると思いますが
トラックの荷台に積んだお客さんの荷物を非常に大切に扱います。
荷物の積み下ろしは、ぶつけない様に細心の注意を払うし
もしも傷を付けたのなら、当然怒られるし
場合によっては金銭のペナルティを課せられる場合もあります。
そして、運転中も荷物が傾いたり、荷台でぶつかったりしないように
特に曲がる時や、止まる時にかなり意識を使っています。
このように荷物を超大切にする普通のトラックの仕事と違い
産業廃棄物のドライバーは荷物に対しては全く気をつけなくても大丈夫です。
そもそも、捨てるモノだったり、いらないものだったりするので
積んだ荷物に対する扱いは全く気にしていません。
この精神的ストレスの違いはメチャメチャ大きいです!
産業廃棄物業界はボーナスがいい!?
産廃業界の会社のボーナスはもちろんそれぞれの会社によって違いますが
会社の規模が小さいところが多いのでそれほど多くはないというのが一般的です。
ただ、会社自体はかなり儲かっているので
いくら出し渋っているとしても最低限のボーナス額は出ると思います。
「会社が赤字だからボーナス無し」みたいな事態にはならないのが
この業界の良いところかもしれませんね。
僕の住んでいる地域では(とある政令指定都市)中小企業のボーナスは
だいたい夏冬それぞれ1ヶ月分前後というのが相場になっています。
大企業やIT業界のように4,5ヶ月分もボーナスが出るということは期待しない方が良いでしょう。
まとめ
産廃業界に転職する人に向けたメッセージとしては以上になります。
あなたの年齢が40代以上だとしたら
この業界への転職は良い判断だと思います。
もしあなたが20代や30代前半だとしたら
もう少し視野を広めに持って他の業界のことも調べてみたらどうでしょうか。
あくまで多かれ少なかれ、普通の会社を装ったヤバい会社なのがこの業界ですから
わざわざ若いうちから入らなくてもよいと思いますよ。
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