底辺男の人生エピソードの第14話目。
手癖の悪い人間はどこの職場にも潜んでいます。
あなたが知らないだけで、ひょっとしたら財布からお金を抜かれているかもしれません…。
万引きをして、警察に捕まったとしても、また万引きを繰り返してしまう。
そんなスポーツ選手の話題がニュースになったこともありましたね。
それは一種の病気のようで、治療が必要になるそうです。
一見、悪い事をするようには見えない人でも、
ロッカールームで一人になったら、他人のロッカーを物色…、そんな手癖の悪い人間なのかも。
そんな病気とも言える盗みぐせのある人間のエピソードを話したいと思います。
▼こちらのエピソードもどうぞ▼
産廃会社の職場仲間Eさん
僕が産廃会社に勤務していた時の話です。
仕事仲間のEさんとは、チームで仕事に行くことも多々ありました。
2~3人のチームを組んで1日に5社くらいの工場へ産廃を回収に行きます。
初めは事務所に挨拶して、現場である工場内へと侵入していくんですが
工場の中は作業をしている人でいっぱいなんですが
トイレ、休憩室は意外にガラガラで静かなもんです。
比較的大きな工場でも勤務時間に行くと休憩室はシーンとしている場合がほとんどです。
その休憩室で僕らもタバコを吸ったり、ジュースを飲んで休憩をさせてもらっているんですが
たまに、その休憩室がロッカールームを兼ねているような場所もあります。
ある日、会社に帰ると、その日に行った会社で問題が発生したと告げられました。
お客さんのロッカーに入れてあった財布からお金が盗まれたそうです。
出入り業者は他にもあったので、僕らだけが疑われたわけではなく
業者全体に連絡が行ったようです。
その件は結局うやむやになり、犯人がわからないまま、日が経ち忘れていました。
お金を盗まれる事件が発生
それからしばらくして、今度は僕の働いている産廃の会社でお金が盗まれた事件が発生します。
ある会社の仲間がロッカーに入れておいた財布にお金を9千円入れておいたところ
2千円だけ抜き取られ、7千円が入った状態だった、ということです。
その日の朝の出勤時にコンビニに寄ってタバコを1万円札で購入、残りの9千円はたしかに入れておいたそうです。
それが、昼の休憩の時に見たら7千円に減っていたということです。
勘違いではなく、間違いないということで、その同僚も会社へ報告。
調査が行われることになりましたが、当然わからないまま事件は迷宮入りに…。
犯人捕まる
そして、しばらくして急展開を迎えます。
あの日以降、会社が極秘でロッカールームに隠しカメラを設置していたんです。
そして、ある人物が盗みを働いているところを見事に撮影。
それがEさんでした。
Eさんは仕事が早く、体力もあったので、チームを組むと凄くスムーズに終了するような仕事人でした。会社からの評価も良く、仕事をまかせても大丈夫な責任感のある人という評価だったと思います。
でもまさか、人の財布からお金を盗むような人にはとても見えません。
しかし、Eさんの供述を聞き、皆がびっくりしました。
どうやらEさんは、財布から抜いてもバレないくらいのお金を何回もやっていたそうです。
9千円入っていれば2千円だけ抜く、小銭がいっぱいあればちょっとだけ抜く。
こういった手口でけっこう前から複数の人の財布から継続的に盗みを働いていたそうです。
「そういえば…」
と、何人かが財布の中身がおかしい時があったと言い出しました。
何かの勘違いだろうと、思って過ごしていましたが、実はそれら全てEさんの盗みだったんです。
事件が明るみになるにつれ、あのお客さんのロッカールームでの盗みもおそらくEさんの仕業だったんでしょうが
さすがに、それは会社側も追求しませんでした。というか、あえて言い出さなかったんだと思います。
Eさんのその後
当然、Eさんは会社をクビになります。
会社側の恩情で自己都合退社扱いで辞めていきました。
そのEさん、その後に就職したのが個人宅に荷物を配達する仕事なんです。
「Eのヤツ、あんな仕事に就いて大丈夫か!?」
と、また犯罪に手を染めないか心配していました。
その後、ほどなくしてEさんが捕まったと続報が入りました。
手癖が悪いので、また、金品を盗んだのかな?と皆が思っていましたが…
女性の下着を盗んだ罪で警察に捕まりました。
どうやら、荷物を配達しに行った家で留守だったので、軒に干してあった女性ものの下着を盗んだところを見つかって御用になったそうです。
人は見掛けによらない、とは言ったもので、Eさんにまさかそんな趣味があったとは思いもしませんでした。
Eさんは笑い話のネタにされてしまいましたが、手癖の悪い人は盗める環境にならないのが必要だなと思いました。
手癖の悪い人が毎日、留守の家に行っていたら、平常心ではいられないでしょう。
Eさんほどの極悪人では無いものの、かつての職場には手癖の悪い人間が何人かいました。
そういう人種の人間が職場に紛れていることを前提に、盗まれないように予防しておいたほうがいいかもしれません。
PICK UP
▼こちらのエピソードもどうぞ▼
コメント