ブラック企業とは・・定義を考えてみる 特に地方の中小企業に多い事例

転職の話

ブラック企業の定義について考えてみます。

毎年ブラック企業大賞の結果が全国ニュースで流れるくらい
メジャーとなったブラック企業という呼び方。

誰かが作った造語ですが完全に言葉がひとり歩きして
皆がいろんな意味で使用しています。

会社で何かあると直ぐにブラックという言葉を使ってしまいますが
40代で転職活動をしていた僕にとってブラック企業か、どうかは
かなり切実な問題でした。

何故なら、面接時にブラック企業と判明して入社を辞めたり
入社してからブラック企業だと気付き即日退職をしてみたりと
40代の転職ではブラック企業に接する機会がかなり高確率であります。

そんなブラック企業についてまずは定義を考えてみたいと思います。

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ブラック企業の定義と特徴とは!?

ブラック企業

まずは名前の由来となったブラック企業大賞のホームページを見てみてください。

ブラック企業大賞
ブラック企業をなくすため、毎年1回、その年もっともブラックだった企業を決定、表彰します。

 

ブラック企業大賞は2012年からスタートした民間の組織です。
【大賞】、【特別賞】、【#MeToo賞】、【ウェブ投票賞】
の4つの賞があり、ニュースなどで取り上げられ有名になるのが【大賞】の受賞会社になります。

2019年の大賞は三菱電機株式会社
2018年も同じく大賞は三菱電機株式会社
2017年は株式会社引越社
2016年は株式会社 電通

といった過去の受賞会社となっています。

過去のノミネートされた会社や賞を受賞した会社を見てみると
ほとんどが過労死などで従業員がなくなったケースで全国的に報道された会社です。

2019年にはパワハラで自殺した従業員が出たことでトヨタ自動車がノミネートされています。
このことから見ると実情よりもニュースなどの話題性によって決められている印象があります。

僕の様に中小企業にしか転職するチャンスのない人間にとって
ブラック企業大賞は大企業過ぎて、あまり現実味のない話題になります。

その中でもブラック企業の特徴を挙げるとすると
従業員が何らかの理由で『うつ病』を患ってしまう、ということが言えると思います。

うつ病→自殺、といった事が起こってしまうので
従業員がうつ病にかかるような会社はブラック企業だと言えます。

ただ、その原因として労働基準法を無視した労働時間やパワハラ行為があるので
労働基準法の違法行為によりうつ病にかかってしまうような会社になります。

良くある話で社員が自分の会社のことを
「うちの会社はブラック企業だから」
と自虐的に言っていることがある。

転職したての新入社員がこのセリフを聞いたら
震え上がってしまうかもしれないですよね?

ブラック企業の定義 労働時間と残業時間

ブラック企業の定義 労働時間と残業時間

ブラック企業で一番多いパターンが違法な労働時間が挙げられます。
従業員と会社は36(サブロク)協定を結んでいて
1か月の時間外労働を45時間以内としています。

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単純に言えば1か月に45時間以上の時間外労働(残業+休日出勤)をしてはいけないことになっています。

ブラック企業大賞などで有名になった会社はこの45時間を大幅に超える時間外労働を強いて働かせ
従業員がうつ病を発症して自殺してしまい問題が公になるというパターンが多いです。

はっきり言って中小企業の工場ではこの45時間の時間外労働はけっこうオーバーするところがあります。
その場合、割増賃金はしっかり支払われるんですが
45時間以上の労働が日常化しているところもあります。

これは単純に人を増やすより、今いる人数で長く働いた場合の方が会社の負担が少なく済むからです。
完全に会社都合による違法労働となります。

そして、底辺職で有名なトラックドライバーも違法化した時間外労働が日常化しています。
僕が働いた運送会社は毎日14時間の拘束時間で月の時間外労働が80時間~100時間となっていました。
立ちが悪い会社はトラックドライバーの時間外労働は賃金を払わないところもけっこうあります。

トラックは走った距離と運んだ荷物の量で賃金が決まるのが慣例となっていて
知らなければビックリしますが時間外での手当の概念が無い会社もあります。

この様に40代が働く底辺職にあっては
36(サブロク)協定を完全に無視した労働がまだはびこっていると言えます。
これが底辺職にはブラック企業が多い理由となります。

ブラック企業の定義 給与について

ブラック企業の定義 給与について

ブラック企業を語るうえで給与とセットに語らなければ片手落ちです。

典型的なブラック企業の例として
『給与額に込み』、『残業20時間の時間外賃金を含む』といった求人票への表記で募集を行っている会社は
簡単に言うと、「残業代は払いませんよ」と言っているのと同じことです。

つまり、残業をやろうが、やらまいが、残業代は込みとなっているので付かないということです。
後者の場合、残業20時間以上働けば残業代が付くように思いますが
こういった表記をしている会社はそれ以上の残業時間になったとしても支払われない場合がほとんどです。

逆に言えば、このような残業代込みの給与額といった表記をしている会社は
かなりの高確率でブラック企業の場合がほとんどなので止めた方が良いと思います。

36(サブロク)協定以上の時間外労働を強いる会社でも
割増賃金を支払う会社はまだ良い方で
何らかの理由を付けて残業代をチョロまかす会社は完全にブラック企業と言えます。

まとめ

僕のように40代で転職を考えている人にとっては
一番多いブラック企業の特徴は有給だと思います。

40代の転職者は中小企業にしか入れません。

小さい会社に限って特殊ルールが存在します。
そもそも有給のシステムを取り入れていなかったり
有給を取得するのにもナゾのルールが存在したり。
(例えば、出勤日の土曜日をみんなで交代で休んでいく、みたいな)

こういった中小企業のナゾのルールを入社前に知ることはほとんど不可能です。

なので40代の転職者はブラック企業に入社してしまう確率が跳ね上がるのです。

まずは、このようにブラック企業の特徴を知ったうえで
転職活動をしてみましょう。

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