約15年前に働いていた工場勤務時代の給与明細を公開します。
僕が30代の時に地元のメッキ工場(従業員30人の中小企業規模)の会社に勤めていた時のものです。
僕は高卒で転職して正社員で入社しました。
現在でも賃金の相場はほとんど変わらないので
そのまま今の給料額に当てはめて考えることができるでしょう。
工場勤務の給与明細(平成19年3月)
平成19年3月に支給された給与明細です。
この工場はバイク部品のメッキをするのがメインの会社で
メッキ製造ラインのオペレーター兼作業員をやっていました。
ご覧のとおり普通残業と深夜残業を足すと86.5時間の残業時間と
13.5時間の休日出勤をやっています。
つまりトータルで100時間の時間外労働。
毎日3時間、4時間の残業をやっていました。
完全に違法労働の範囲に入ってますね^^;
このように中小企業では過労死レベルの時間外労働が日常化されているところもあり
この工場ではMAX時間外200時間オーバーの人もいました。
時間外労働分はしっかりと給料に反映されていましたが
さすがにこれだけの時間外労働をすると精神的にヤられます。
当時はガリガリに痩せていて
年に2回以上カゼを引いていました。
僕はサッサと辞めましたが
当時、うつ病になって入院してしまった仲間もいました。
完全にブラック企業だったといえます。
工場勤務の年収は!?高卒30代の給料は低い?
30代で工場勤務だった僕の当時の年収は
月収35万円平均×12ヶ月+ボーナス25万円×2回=470万円
これくらいの年収でした。
ボーナスは夏と冬に基本給の1ヶ月ちょっと支給されていました。
おそらく中小企業の工場ではボーナス1ヶ月分というのが一番多いパターンではないでしょうか。
中小企業の工場勤務の年収としては普通程度だと思いますが
結局、残業で稼いでいるようなものです。
毎月80時間~100時間の時間外労働がありました。
平日は家に帰っても飯を食べて風呂に入って直ぐに寝る
土曜日は隔週で出勤、といった生活をしていました。
この生活でこの年収ですから
ずっと続けるのにはちょっとキビしいと考えました。
これで残業時間が月に20時間程度に減った場合は
月の収入で10万円は減り、年収は350万円ほどに落ち込みます。
実際に残業が無い工場勤務の場合はこれくらいの年収になります。
工場勤務(製造業)で正社員はきついのか!?
いまだに製造業での工場勤務で正社員として働くことに人気があります。
工場勤務の仕事は楽な場合が多いので単純作業が嫌じゃない人には向いているかもしれません。
しかし、重いものを持ったり、機械の操作が複雑だったりする場合
工場勤務はきつい仕事だと言えます。
正直、僕が30代で働いていたメッキ工場での仕事は
重い部品もあり、機械の操作が危険でもあり
長時間の労働となっていたのでメチャメチャきつかったです。
過去の17回の転職経験の中で工場勤務の仕事は6箇所あります。
その中で最もきついと感じたのがこのメッキ工場です。
給与明細を見てもらったように時間外100時間という
想像を絶する違法労働に驚いたと思います。
さすがに15年前のことなので現在ではここまでおおっぴらに違法残業を繰り返す会社は無いかもしれません。
それでも僕は2年間は働いたので時間外100時間の労働が実感としてわかります。
このようなブラック企業は入社前にチェックすることが可能です。
その方法はこちらの記事でまとめてあるので
転職を考えている方はチェックしておいてください
▼こちらの記事もどうぞ▼
まとめ
僕が30代の時に働いていたメッキ工場での給与明細と年収について公開してみました。
工場勤務の給料として基本給が低めで、残業で稼いでいくというのが良くあるパターンです。
年々残業時間については厳しくなってきているので
これからは、工場勤務は稼げなくなっていく方向になります。
正社員の工場勤務の作業員レベルは
年収で言うと300万円~400万円、これくらいの年収で落ち着くんではないでしょうか。
コメント